野口 貴文
NOGUCHI Takafumi
東京大学教授、博士(工学)
指導した博士号取得者54名
日本建築学会副会長、日本建築仕上学会会長、生コン・残コンソリューション技術研究会(RRCS)代表理事、ISO/TC71/SC8(Environmental management for concrete and concrete structures)議長、fib Commission 7(Sustainability)副委員長、ACI130委員会
(Sustainability of Concrete)委員、RILEMフェロー会員、日本コンクリート工学会フェロー会員
2013年土木学会・出版文化賞、2017年ACI・The highest “Excellence Award in Concrete Construction”、2018年fib・Awards for Outstanding Concrete Structures in Building Category、2019年日本材料学会・論文賞、2020年セメント協会・論文賞、2021年コンクリート工学会・技術賞など多数受賞
主な研究分野
- カーボンニュートラルコンクリート
- コンクリートの持続的リサイクルおよび資源循環の最適化
- 歴史的鉄筋コンクリート構造物の性能評価・再生保存
- 建築物の耐久設計手法・最適維持保全手法
- コンクリート工事の高度化・効率化のためのスマートセンシングシステム
- 火災時における燃え広がり評価手法・抑制手法
丸山 一平
MARUYAMA Ippei
東京大学教授(クロスアポイントメント)および名古屋大学教授,専門は建築材料工学,建築構造,セメント化学,多孔体の熱力学,応用地質学など。現在,本C4S プロジェクトの基礎科学反応,製造反応プロセスに関わるPJ1のリーダー。分子レベルの制御から構造部材レベルの設計までを担当する科学者・工学者。このプロジェクトの他,福島第一原子力発電所の廃炉のためのコンクリートの放射線物質汚染メカニズムの理解に関する研究,コンクリートの放射線影響による劣化メカニズム解明の研究,建築構造物の乾燥による長期変質に関わる研究,高経年化した構造物の材料-構造変化に関する研究,等の国のプロジェクトを担当。Journal of Advanced Concrete Technologye誌のEditor in Chief, Materials and Structures 誌のEditor等を担当。International Committee on Irradiated Concreteの前委員長,RILEMのBureau member. 文部科学大臣表彰若手科学者賞,日本建築学会賞(論文),セメント協会賞,コンクリート工学会賞等受賞多数。
田村 雅紀
TAMURA Masaki
工学院大学 建築学部 建築学科 建築生産分野・環境材料学研究室 教授
〒163-8677 新宿区西新宿1-24-2
プロフィール情報
1996年 名古屋大学工学部建築学科卒業
1998年 東京大学大学院工学系研究科建築学専攻・修士課程 修了
1999年 東京大学大学院工学系研究科建築学専攻・博士課程 中退
1997~2003年 セメント回収型-完全リサイクルコンクリートに関する研究
1997~2003年 骨材回収型-完全リサイクルコンクリートに関する研究
2005~2007年 生物科学的機能を有する新機能コンクリートに関する基礎的検討
2007~2009年 コンクリート構造物における炭酸ガス固定化効果の基礎的検討
2011~2013年 都市減災・早期復興に資する震災廃棄物起源材料の高度利活用研究
2014~現在 文化的価値のある伝統的建造物を維持するための資材確保の研究
日本国内における建築・土木のコンクリート構造物は、1950年代より急速に建設量が増えて、現在はそのストック量がピークの段階にある。今後はその解体物が増加することから、コンクリート塊を有効なCCC原料として位置づけて、廃棄物を生じさせず、かつ大気中のCO2を有効に固定化するような資源循環の仕組みを構築する必要がある。以下に主な、検討課題を示す。
- 日本国内の建築物を中心とした構造種別、用途別ごとのストック量調査
- 日本国内の土木物を中心とした用途別ごとのストック量調査
- 日本国内の建築・土木向けコンクリートの蓄積量調査
- 日本国内の建設現場、中間処理場、最終処分場におけるコンクリート処理の実態調査
- CCCの製造技術・システムに基づく資源循環シナリオの構築